串揚げと串カツの違いを串揚げ屋のマスターが解説します。

「串揚げ 串カツ 違い」

当店は串揚げ居酒屋として長年経営を行っていますが、実際にお客さんにもこのような質問をされることがよくあります。

お客さん「大将〜〜串揚げと串カツの違いってなんですか?」

違いはずばり、重いか軽いか!ということです。(※お店の経営方針やスタイルによって異なるためこれが全てではありません。笑)

地域によって特徴があったり、呼び方が違っているだけで、食材を串に刺してあげるという料理に違いはありません。

元々は関西の串カツが関東に来たタイミングで串揚げとして呼ばれた。とのこと。

なので、串にさして食材をあげる料理は串カツから派生したものと考えられます。

西と東では呼び方は、いまでもはっきりと分かれており。

関西では「串カツ」

関東では「串揚げ」

大手の串カツチェーン店の「串カツ田中」が「串カツ宮迫」に名前を一時的に変えていたのを覚えていますか?

関西の芸人として人気の宮迫がYouTubeの企画で串カツ田中の社長と対談をしたことがきっかけでしたが、とても印象的でしたよね。


具体的な特徴

特に違いはなく、どちらも同じ揚げ料理!と書きましたが、それぞれ特徴はあります。
簡単に紹介したいと思います。


「串揚げ」「串カツ」の特徴その1 「具材」

関西の串カツと関東の串揚げは具材の使い方に大きな特徴があります。

「串カツ」は肉メインの1本1具材!

「串カツ」 は 1本の串に1種類の具材を使っていることがわかりやすい違いと言えるでしょう。

また、名前も「串 カツ」というくらいなので、大阪の串カツ屋さんでは主にお肉を串にさしてあげるものが多いです。
以前から串カツではメインにはお肉を使うことが多く、ささみや、コロッケ、ソーセージ、または牛肉の部位別に串に刺していました。

さまざまな部位の串が用意されているので、食感が違ったり、味を楽しめることが特徴です。
また、大阪の心斎橋や、新世界などでは会社帰りのサラリーマンが一人呑みにいくのに、最高のつまみになっていたことは間違い無いです!

rその風習は今でも続いており長く愛される地元のソウルフードとして浸透しています。

「串揚げ」は野菜など、色々な食材を1本の串で楽しめる!

一方、「串揚げ」 は1本の串に数種類の具材を組み合わせ、1本の串揚げで色々な食材を楽しめるのが少し変わった特徴です。

また食材としては、れんこん、ししとう、みょうが、など野菜を含めた数々の食材を取り扱うことにより、さまざまな味、食感を楽しめることができます。

また、今となっては時代とともに変化してきていますが
串カツは以前、竹串の先に具材が一つだけ刺さっており、一串に具材一個というものが主流だったようです。
イメージとしてはお祭りの屋台にある「いちご飴」のような食べ方でしょう。

パーティ感覚に慣れることでついつい手に取ってしまうような工夫が施されていたのでしょう!

また、大阪では疲れた体を癒す仕事終わりのつまみとして愛されている串カツですが、関東では女性に愛されているのも特徴と言えるでしょう。
揚げ物は揚げ物でも、野菜を使ったメニューを数多く用意している店舗が多いことから栄養も取れる揚げ物料理として会社終わりの女性などにも愛されるように
工夫されていると言えます。


「串揚げ」「串カツ」の特徴その2 「食べ方」

串カツと、串揚げの違いその2で紹介するのは、食べ方です。

それは、串揚げ、串カツともにお店にとって、お客様の次に大事と言っても過言ではない、「ソース」です!笑

串カツ
ソースを机上に置かれているソースの入った壺に浸して食べるのが一般的です。
みなさん、「二度漬け禁止!!」という言葉を一度は耳にしたことはありますよね。

 

串揚げ
ソースはもちろん、塩、レモン、様々な調味料を使い食べるのが主流と言えるでしょう。
当店の雰囲気とは少し違いますが、都内の高級串揚げ店などにいくと、おしゃれな器に入った
さまざまな調味料が並べられており、素材の味を最大限に引き上げるための工夫がされていたりします。
これもソースが重いというイメージから塩であっさり食べられるような印象から女性には人気です。

どちらも、違った良さがありますが、イメージとして串カツが、関西最強のB級グルメ的な印象が強いのに対し
串揚げはカロリーを気にする方でも気軽にサクサク食べられる料理のようなイメージが湧いたりしますよね。


「串揚げ」「串カツ」の特徴その3 「調理法」

串揚げと串カツの特徴その3で紹介するのは調理法です。
こう聞くと、串に刺してあげるだけ、と考えると思いますが、実はそれぞれ別々の工程を挟んでいることもあります。


串カツは一般的に肉に元々、脂があり上げる段階で、大きめのパン粉につけてしまうと、あげる際に油を吸いすぎて
少し重く感じてしまう場合があることから、細かめのパン粉をまぶしてあげることが多いです。
そのため、どの食材もカリカリの食感とジューシーな舌触りを楽しむことができます。


串揚げはお肉を使うこともあれば、野菜を使うこともあれば、魚介を使うこともあれば、それらを組み合わせることもあります。
なので、パン粉を同じものを使ってしまうと、食感が食材によって変わってきてしまうのです。

そのため、串揚げでは食材に合わせて、パン粉のきめ細かさを変えたり、場合によっては素揚げという調理法をとったり、さまざまなのです。
特に、野菜(アスパラガス、エリンギ、おくら)などを素揚げし、塩を振って食べると、カロリーをより抑えることができるため、女性には大人気メニューとなっております。

 


まとめ

このように、串揚げと、串カツでは元は同じでも、「具材」「食べ方」「調理法」などさまざまな違いがあります。

当店「串揚げ えん」では、お店の名前の通り、串揚げ居酒屋を営んでおりますが、関西の串カツ屋、関東の串揚げ屋のいいとこ取りをしたお店を目指しているため
仕事終わりのサラリーマンのお酒のつまみ、一方、女性の宴会や、家族の集まりなど、さまざまな要望に応えられるように日々営業をしています。

さらに、現状、女性のお客様の割合はとても高く男性4割 女性6割といった割合となっております。
またさまざまなメニューを用意していることから、宴会や、人が集まる場所として使っていただくことも多々あります。

当店ではいかに串揚げの良さを体感していただくかを大事にしているので、お客様からは「食べ応えはあるけど、軽い!」というお声を多くいただいております。


好き嫌いがある子供でも食べやすいように調理されたチーズ揚げや、カロリーが気になる女性向けのメニューも数多く用意しておりますので
お気軽にお問い合わせください!